静かな街。
銀座には似合わない言葉だが、今日ばかりは、その言葉がしっくりくる。夜のとばりが下りた銀座は、静まり返り、人も車もまばらである。
いくら勤勉な日本人と言えども、さすがに元日の夜は、ほとんどの人たちが家で、それぞれの新年を迎えている。
とはいえ、誰もいないわけではなく、少しは人が歩いているのだが、それらの人たちの半分以上が外国人だった。
いつもとはまるで違う銀座に、外国語がひびき渡り、ますます無国籍な不思議な空間を作り出していた。
撮影時刻は午後5時から8時くらい。普段は深夜でもこれほど静かにはならないだろう。
旅とは、いつもと違った空間に移動をすることだが同じ空間でも月日や時刻によっては、それは旅になるという事を知った。
2014年1月1日 午後5時から8時に撮影